映画:砂と霧の家


4月29日(火) 晴れ
24℃、48%、22℃セット
16℃(朝外気温)、19℃(朝室温);23℃(外気温)(12.00)


今日は昭和の日という祝日。昔は天長節といって、昭和天皇の誕生日を祝った。古臭い話だが、昭和が終わったからといって、祝日というよりも、休日という楽しみを無くすのは国民の反感を招くのでできない相談なのだろう。折りしも、庭の躑躅が満開で美しい。この美しさは桜と同じで、続かないので、添付のように写真に残した。

好天気だが、昨日の疲れで、テレビと読書でぶらぶら過ごす。


録画で映画「砂と霧の家(2003年米)」を視た。群役所の手違いによる税金未納のかどで父の遺産である眺めのよい家を差し押さえられた美しく孤独な女。直ちに競売にふせられた、その家を買って一儲けをたくらむイラン人亡命者との間の悶着が亡命者夫妻を無理心中に追い込むという、何ともやりきれない映画である。暗闇に物悲しく揺れる霧が、孤独と喪失感を引き立てている。サブプライムローンによる悲劇を先取りしている感じがする。


読書は、「永遠の都 4,5,6,7」を流し読みして筋と結末を追った。あの戦争中の銃後の惨状と、陸軍の横暴と馬鹿さ加減がよく描かれている。私より5歳位若い世代は、中学校にもよるが、聖戦の意義を徹底的に叩きこまれたらしい。気の毒だ。