一高同窓会会報

11月11日(日)曇りー薄晴れ
24℃、42%、24℃セット
14℃(朝外気)、17℃(朝室温);16℃(外気)(11.00)


小泉以後あまり特区とか改革とかいう言葉を聞かなくなったが、今朝は一寸テレビを視たたけで、(私と無関係の分野なのだが)東京証券取引所活性化のための特区案やワイン製造免許の自由化希望などの話しが出ていた。日本には、まだまだ改革の余地があるらしい。


隔月発行の「一高同窓会会報:10月号」が着いた。

駒場キャンパスの門扉修復復元のため、教養学部からの支援依頼があり、そのための募金を行っているという。僅かな金額なら寄付に応じてもよいが手続きが面倒だ。見合わせることにした。

昭和15年理甲卒の山崎氏の寄稿文「竹山道雄先生の思い出」の一部:
{戦後最初の技術習得のために、短期ドイツ出張を命じられた。当時はドイツでは英語はほとんど通じず、ドイツ語が絶対必要という。準備期間は1ヶ月弱である。思い余って鎌倉の竹山先生のところに飛び込んで「どうしたら急速にドイツ語が話せるようになりますか」と泣きついた。
「君はどの位ドイツ語を覚えているか」との質問に
「どうにか一高理甲卒業程度には復習しています」と答えると、それではまともには無理だから、次の三つを覚えておきなさいと教えてもらった。
その第一は、ドイツ語の名詞には男性、女性、中性と3種類あるが、複数にすると全部dieの一種類で済むから皆複数にしなさい。
その第二は、動詞の時称は過去形などは難しいから全部現在完了を使いなさい。
その第三は、単語は現地で覚えればよいが、副文章の倒置法などの基礎的な文法の基礎だけはしっかり憶えておきなさい。
この先生の教えは非常に有効で、現地で二ヶ月ほどで日常会話にはあまり不自由しないようになった。}
良き時代の師弟関係を示す心暖まる話である。


昭和25年文甲卒黒川氏の「一高の徽章のルーツ」についての寄稿文も面白い。家紋の一つをモデルにしたものであるが、「菊」と「桐」は使えないので、「柏」に「オリーブ」を組み合わせたものだという。