映画「いつか読書する日」

11月8日(木)晴れ
24℃、42%、24℃セット
13℃(朝外気)、19℃(朝室温);19℃(外気)(11.30)


穏やかな日和なので、芝生の広葉雑草に除草剤を撒く。

昨日録画したBS2の映画「いつか読書する日」を視た。地方都市に一生住むと決めた50歳の独身女性(田中裕子演ずる)の物語。朝暗くから牛乳瓶配達、昼間はスーパのレジ係り。忙しいから淋しいと感じる暇がないという。夜の楽しみは、居間(寝室?)の周囲に所狭しと重なった書籍を読むこと。あるきっかけで、嫌いでない独身男と一夜を明かす。翌朝、その男は堰で溺れようとした男の子を助けようとして溺死する。それでその恋も終わる。

映画を視おわった後、体が弱って働けなくなったら、この老女はどう暮らしていくのだろうかと、フィクションとは知りながら心配になった。年金も今の制度では当てにならないし。


家内の中学時代の親しい友人に、若い時に3男1女を残して夫に先立たれたE子という未亡人がいる。E子は、肉体労働しながら、女の痩せ腕一つでこの子供達を皆大学まで出した。子供達は皆立派に成人して、結婚し、それぞれ一流会社に勤めている。女の子は公認会計士となり、これも結婚して裕福に暮らしている。不思議なことに、E子の子供たちは、豊かな生活を享受するためだろうか、意識的に子どもを作らないそうだ。それで孫が1人もいない。
でもE子は、今子供達に大事にされて仕合わせに暮らしている。家内は、E子の息子さんの紹介で、鬼怒川温泉の安くてサービスのよい社員保養所へ、年数回友人数人で誘われて遊びに行っている。その時はE子の苦労話をいやというほど聞かされるそうだ。旅先で家内は寝付かれず、睡眠薬の世話になるが、E子はバタンキューのそうだ。

今日見た映画のような「女性の一生」もあるが、E子のような「女性の一生」もある。E子の話がでる度に、家内は「女は強い」と威張っている。