世界標準


10月27日(土)雨
24℃、50%、23.5℃セット
17℃(朝外気)、22℃(朝室温);17℃(外気)(10.00)

昨日から今日にかけての雨は、北東上している台風20号のせいという。
T医院へ、常備薬のニトロールを貰いに行く。
最近、毎食後にパンラクミン(乳酸菌芽胞製剤)を呑んでいるせいか、機能性胃腸症が良くなってきた。それで毎日アイスクリーム(ハーゲンダッツ)を1個食べるのを楽しみにしている。ハーゲンダッツは高級かどうか分からないが、とにかく美味しい。しかし通常は1個250円ぐらいする。家内がチラシで近くのスーパーでハーゲンダッツを、1個180円で特別販売するというのを見つけて、今日雨の中を買い溜めしてきた。それまでしなくてもと思うのだが、少しでも安いものを探して買うのが、主婦の本能的喜びだろうから一応褒めておいた。

今朝のBSi「グローバルナビ」で、21世紀はハイブリッド・カーを経て電気自動車(自宅やスタンドで充電できる)の時代になると言っていた。そうなると、簡単な組立てで車ができるから、労賃の安い中国やインドが自動車大国になる可能性があり、トヨタニッサンなどは危なくなるのでないか。私の知ったことでないが。


竹中平蔵阿川尚之著「世界標準で生きられますか」(徳間文庫;2001年発行、原書は1999年刊行)を読む。竹中氏は、小泉元首相の下で不良債権処理を断行し、また郵政民営化を成し遂げた著名経済学者である。本書は竹中氏が政権に入る前の自己宣伝本とも受け取れる。
阿川尚之氏は、竹中氏と同年の1951年生まれで、アメリカのロースクールで弁護士資格を取得した慶大教授である。
本書は、ご両人の対談を纏めたものであるが、同じ年齢で、共にアメリカ留学の経験があり、呼吸はピッタリ合っていた。

前半は、「アメリカはいい、日本は駄目だ」のボヤキ節であるが、欧米かぶれの私には共感するものがある。

後半では、国内問題に入り、「変ったのは役人接待、損失補填、株主総会の三つだけ、ほかは何も変っていない」と竹中は言う。
「教育バウチャ」、「再チャレンジ」や「徴兵制」は安倍内閣の発明かと思っていたが、それ以前から本書などで提案されていたのを知った。

竹中は、「外国と交渉するのにダブル・スタンダードを持つのは当然です」と割り切っている、凄いところはある。

阿川「(略)そのうちに都市対地方で革命に近いものが起こるのでないかと思っています」
竹中「我々がいま、東京で払っている税金のうちの過半は外(地方)へ持っていかれる。東京が完全に疲弊してしまうと、これからしばらく日本の危機というのは、私は都市にくると思います。(略)都市が弱いと日本経済そのものが将来成り立たなくなる。そのことをみんなが感じはじめて、いま地方に対するばらまきの批判というのは、そこからきているんだと思います」
阿川「それがどこの時点で爆発するのか、その爆発の結果がどうなるのかが、非常に興味のあるところです」

阿川氏が、1999年の時点で抱いた疑問の解が、2005年の郵政衆院選挙(都市重視)での自民党の圧勝、および2007年の参院選(地方重視)での自民党の大敗という、ねじれ国会という形で出た。阿川氏は素晴らしい直感力を持っていらっしゃる。有名作家の息子さんだけあって、想像力に優れておられる。