崩壊メインバンク

10月20日(土)晴れ
22℃、50%、NOセット
13℃(朝外気)、20℃(朝室温);21℃(外気)(12.00)


今日の真夜中に放映された「朝まで生テレビ」の録画を視る。時津風部屋の障害致死事件や朝青龍帰国などの事件を受けての相撲特番である。「可愛がる」と「痛める」、「鍛える」の定義論争。国技かどうかについて、元力士が‘武士道‘だと言ったのに対して、すかさず田原が’武士道‘とは何かと鋭く突いた。それに対して「礼に始まり、礼に終わる」という返事があった。これって、儒教でないかと、また日本には哲学がないと、心に不審の念を抱きながら、つい最後まで視てしまった。斉藤さん死亡事件後、若者の入門はなくなるのでないかという点から、相撲の先行についての悲観論が多いようである。


荒 和雄著「崩壊メインバンク」(2001年7月小学館発行)を読む。メインバンク制は戦後の日本経済の成長を支えてきた。そして融資・人材派遣・株式持合いを武器に、産業会を傘下においてきた。ところが、バブル崩壊後、小泉・竹中などによる金融再編成、不良債権処理などによって、この制度の矛盾が現われるようになってきた。貸し戻し、貸しはがしなどのトラブルが起こるようになってきた。その裏面を描いた経済小説であって、美人秘書を巡る、色魔である銀行からの派遣専務と正義感に満ちた若い社員との間の闘いなども挟まれており、面白い読み物だった。