ベンチャの雄

BSーiのグローバル・ナビを途中から視る。
「ルーク19」というベンチャの若い女性社長と女性副社長の二人が出演していた。詳しいことは、よく分からないが、ブログで、サプリメントや食品のサンプル百貨店を開いて、消費者の声を調査して企業から報酬を得ているらしい。

ベンチャというと、聞こえはよいが、要するに、メーカなどの広告宣伝費に抱っこされているようである。ネット企業の大部分がそのように思われる。民間テレビ放送はその最たるものである。googleも大きなことは言えない。


この放映の後、BS A(朝日)の「今週の賢者」という番組で、「シミック」という、これもベンチヤらしい創薬支援企業の中村和夫社長の対談を視る。この社長の経歴は凄い。高校のときに化学が好きで、京大薬学部に入った。しかしその教養課程が易し過ぎて、勉強よりも音楽の部(サークル?)活のマネージャ活動にのめり込んで、資金稼ぎに洗車その他のアルバイトに熱中して、勉強は殆どしなかった。
卒業後、“三共“に入社して営業を希望したが、抗高脂血症薬(メバロチン?)の開発を担当させられた。新薬は、発明から開発、販売までの手間が大変らしい。私のような素人には分からない、様々な障害、苦労があるらしい。それを乗り越える過程で、アメリカの企業にしばしば出入りして沢山の友人ができた。

開発に成功した後に、日本ならば、それで出世の糸口ができるであろうに、アメリカの友人からは「何時、会社を辞めるのか?」と必ず尋ねられた。ここに、日米文化の相違を痛感したそうだ。色々考えた末、“三共“を辞め、創薬の一部を手助けするベンチャを始めたとのこと。
中村社長に、将来の日本の希望の芽を見つけた。