サングラス型小型カメラ

暖冬とはいえ、冷え症の私には寒さがこたえる。時々庭に出ては、ゴルフクラブの素振りを軽くして、背中を暖める。玄関脇の植込みをふと見ると、昨年秋に球根を埋め込んだクロッカスの芽が3個ほど勢いよく出ていた。春が近いのを思わせる。

昨日買った「ウオール・ストリートの風:原本は1988年発行」が面白く、読み出したら止められない。株取引とは無縁の私だが、株式で会社を買収するという不可思議なことが日本でもまかり通るようになったのは、アメリカの圧力らしいことが分かった。経団連法人税減税を叫んでいるのは、株価を上げて日本社が米社に買収されるのを防ぐためらしいことも想像がついた。


ところで、昨年の11月20日のブログで、「20〜30年後には、恐らくこの種のタグ(5ミリ角と小さい)はビデオ機能を備えるようになるのでなかろうか?それを各人が眼鏡の縁などに、目立たないように埋め込むような社会になった場合、プライバシーは保たれるであろうか。全てが筒抜けの社会になってしまう。そして温暖化より先に人類は破滅するのでなかろうか、などと暇人は妄想を逞しくしている次第である」と、下らない妄想を書いた。しかし昨日買った「現代ニッポン裏ビジネス」には、既にこの妄想が現実のものになっていることが述べられているのには、驚いた。

同書(2005年8月発行:228頁)によると、秋場原の電気店街で、ソニー製高画質CCDを採用したサングラス型の高精度小型カメラで、眉間の位置にカメラが内臓されているのを売っているそうである。見たヴィジョンをそのまま撮影できる。値段は6万円弱。撮影した画像を無線で飛ばせる発信機を内蔵したのもあるそうだ。
この種のカメラは、もう既にビデオに化けているかもしれない。盗写されたくなかったら、家から一歩も出ないことにする他ないということになる。世も末である。ソニーとしても、開発したからには売らざるを得ないのだろう。販売禁止にしたとしても、いづれは、韓国、中国から輸入されてくるであろう。