日本銀行

石井正幸著「日本銀行の敗北(失われた10年の背信)」(講談社文庫)を読む。2001年の発行のためか、内容が古い。著者は日銀OBである。
日本銀行の支店が全国各地にある理由が、本書を読んで初めて分かった。非常時の現金確保という日銀の枢要機能を果たすためらしい。明治大正時代はさておき、ITや交通手段が発達した今日でも、非常時の現金確保が必要なのかどうかは、素人の自分には分からない。でも、日銀改革は必要のように思われる。
その他、平生余り縁のない金融業界の内面がある程度分かったのが、収穫である。