名門日立製作所の将来

今日も秋晴れ。だが、足の疲れが残っているので、ローソンへ、「週刊ポスト:11・10号」を買いに行った他は、家でぶらぶら過ごした。

10月13日に買った鈴木光司作「らせん」が、本箱の隅に置き去りになっていたのを思い出して、読み始めた。ミステリ小説で、ドラマ化された位面白いのだが、DNAの暗号解読などのお固い話が織り交ぜられていて、途中眠くなってしまい、1時間以上続けて読むのは無理。居眠りを繰り返しながら、やっと半分近くを読んだ。残りは、明日にしよう。


今日買った週刊ポストの「ビジネス新大陸の歩き方:大前研一」のシリーズは、名門日立製作所についての論評。要約すると、以下のようになる。

日立製作所が業績低迷にあえいでいる。社内に多くの体質的な問題を抱えているからだ。
まず、今のように広範な事業領域を守れるトップ経営者が育ってくるか、という問題がある。
次に社内の出世競争が激しすぎる。このため大半の人は、敵は競合他社ではなく社内だと思っている。
加えて“工場プロフィットセンター制”の弊害がある。
人材は優秀だが、社内で足を引っ張られることを恐れて、みんな内向き・下向き・後ろ向きになっている。
では、日立が低迷から脱却するためには、どうすればよいのか?
分野ごとにバラバラに解体するしかないだろう。本社は金融ホールディングカンパニの役割に徹し、独立した会社には好きなことを自由にやらせる。
そうすれば、7つの事業本部から100ぐらいの新しい会社が生まれ、そのうち50社は5年以内に上場できると思う。
また、1000社近い連結対象の子会社の10%ぐらいは上場できるだろう。そうすれば日本はおろか世界でも有数の資産管理会社となる。
しかし、こうした革命は日立の中で育った生え抜きの人には絶対にできない。社外から破壊型クリエータを招聘しなければ不可能だ。
そういう思い切った変革に踏み切れない場合、日立はずぶずぶと沈み続けるだろう。」


似たような会社が他にもあるような気がする。