インフレが来る!?

写真は、我が庭の百日草とのーぜんかずらの花である。


7日に録画した、テレビ東京の「カンブリア宮殿」を視る。ゲストは、カリスマ・トレーダ(元モルガン東京支店長)藤巻健史氏。


偶々今朝の朝日に、彼のほぼ同じ内容の所見が載っていたので、併せて要点を記載する。

「今の状況は85〜86年のバブル初期によく似ている。ジャブジャブにお金が余っている状態だ。

05年における紙幣発行高は、約74兆円にもなる。これだけ紙幣が大量に刷られればお金の価値が下がり、やがて資産インフレを生む。

株価や土地の値段は、ひとたび動き始めると、想像以上の速さで上昇する。しかし日銀が適切なタイミングで金融引き締め策を講じていけば、長い期間ゆっくりと上昇していく筈。

唯一気がかりなのは、国が財政破綻を来たして、ハイパーインフレになってしまうこと。そうなると、国債や現預金は紙くず同然になる。

そうした状況に対応できるのは、株式や不動産、外貨建て商品しかない。」


彼のような見方は、新しいことではなくデフレ最中にもあった。
例えば、01年に日本マクドナルド社長藤田氏は、「3年以内にインフレになると」言っていた。その後彼は、理由は分からないが、安値競争を始めて、業績を悪化させ、引責辞任した。

要するに、金余りの日本では何時でもインフレのおそれがあるということだろう。政府及び日銀の手綱さばきが重要なのである。


金余り状態を解消するため、今後ますます金利が上昇するのは、間違いなさそうだ。

なお、ハイパーインフレになっても、株式や不動産は大丈夫という説には納得できない。

敗戦直後のハイパーインフレの時には、株や土地は只同然だったから。