鎌倉霊園

人は生まれる時も厄介だが、死に際はもっと厄介だ。
認知症にもならず、介護老人にもならず、他人に大きな迷惑をかけず、ぽっかり逝ってしまったとしても、その後の行き場所が問題である。

私には、茨城県の片田舎に先祖代々の立派な墓があるが、ここ鎌倉から遠いので老いた家内が墓参りすることは至難である。

跡継ぎがいないので、この墓を将来に亘って維持することもできない。

対策をと、ネットで色々調べたら、近くの鎌倉霊園の、「祭祀後継者がいらっしゃらなくても、当霊園が責任を持って永代に管理します」というサイトを見つけた。

費用は、「合葬墓内の共同合祀場に、遺骨を骨壷に納めず、直接合祀する場合は、一体につき永代使用料が４０万円」とあり、無信仰の私にとって手頃である。

早速今日、家内の運転でこの霊園へ行ってみた。車で４０分位の距離だ。
最初に霊園事務所で説明を聞き、詳しい資料や申し込み用紙を貰った後、合葬墓「やすらぎ」を見に行った。

写真のように、緑に囲まれた美しい所で、永遠の眠りに心置きなくつけそうだ。希望により墓誌へ彫刻、記名して貰うこともできる。既に４００ほどの記名があった。
家内と話し合って、二人とも将来ここにはいろうと心に決めた。

今日は一寸寂しい話になってしまった。