夏祭り


近所の小学校で、恒例の夏祭りがあったので昼下がりのひととき覗きに行った。

夏祭りは鎮守の森(神社)で行われるとのみ、昔は思っていたが、この一帯は新興の住宅地なので、神社がない。それで子供が可哀想というわけでもあるまいが、小学校で行われる。
色々の屋台は親や子供達で賑わっていた。校庭の中央のステージではご婦人連がハワイアンを気持ちよさそうに踊っていた。


隣で見ていた元気なお婆さんといつの間にか話し込んでしまった。
彼女、私より4才若く、敗戦時は16才の少女ながら海軍省でお国のために働いていたそうな。海軍省は何処にあったのかと訊いたら、今の農水省のある所だという。戦時中の空襲の怖さや東條達に騙されたなどの話をしながら、今の日本は平和でとてもいいということに落ち着いた。

彼女、書道教室をひらいており、子供達から元気と謝金の両方を貰っている結構な身分だと楽しそうだった。

帰宅後、家内にこの話をしたら、3丁目のH川さんでないかという、家内は昔町内会の仕事で家を訪ねたことがあるそうだ。世間は狭い。