自民党の混乱

都議選の責任をとって昨日古賀選対委員長が辞任したのに引き続いて、自民党の混乱が続いている。すなわち:

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麻生太郎首相の退陣を求める自民党中川秀直武部勤両元幹事長らは15日午後、両院議員総会の開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)以上の署名集めに全力を挙げた。第2派閥の津島派もこれと連携し、額賀福志郎会長代理や船田元事務総長らが呼び掛け人となり署名活動を強化した。

 一方、党内の混乱拡大を恐れる執行部は、総裁選前倒しを決めることもできる正式な議決機関である両院総会の開催には消極的で、これに代わる“ガス抜き”の場を設定することを検討している。衆院解散を前にした自民党内の攻防は最終局面を迎えた。

 中川氏らは都内のホテルにこもり、党所属議員に署名への賛同を電話で要請。呼び掛け人の一人は「署名は100人を超えた」と述べた。両院総会が実現すれば、中川氏らは一連の地方選敗北の総括を執行部に求め、衆院選勝利には人心一新が必要と主張、総裁選前倒しを求めるとみられる。

 党則では、署名による開催要求があれば7日以内に招集することになっており、21日解散の場合は15日が事実上の期限となる。署名が128人に達しなければ、「麻生降ろし」を断念せざるを得ないとの見方もある。

 細田博之幹事長は党本部で笹川尭総務会長、島村宜伸総裁特別補佐らと対応策を協議。仮に署名が集まっても、両院総会ではない形にする方向だ。解散後に招集する案も浮上している。

 河村建夫官房長官は15日午後の記者会見で、中川氏らの動きを「内閣不信任決議案を自民党衆院議員全員で否決した。麻生内閣は信任されたわけだ。信任してから批判するのは、どう考えても分かりにくい話だ」とけん制した。

2009/07/15 18:07 【共同通信