中連立

gladson2009-01-31

朝まで生テレビ」を視る。オバマ大統領とどう付き合うかがテーマ。
民主党の浅尾ネクス防衛大臣から、アフガンに関連して、総選挙後に確実される民主党政権で、社民党を切る中連立もありえるとの、ささやかな発言あり。米から民主党にアフガンに対して、人的協力の要請が既にきているのは、公然の秘密らしい。

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今次の金融経済危機から立ち直るには少なくとも3年は要するだろう。そしてその後には、今とはまったく違う社会風景が広がっていることだろう。それだけではない。この危機はまた、産業革命以来200年続いた近代工業社会の「終わりの終わり」ともなるだろう。
今は、そんな大きな変革が短期間に集約された時期である。
(月刊現代1月号「二代目の研究:堺屋太一より引用)

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食堂の蛍光灯交換。

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(無党派氏のブログより)


人事院総裁の反乱と麻生さん

麻生内閣 / 2009-01-31 10:00:53

 「公務員改革、工程表の決定先送り…行革相「役人なぜ来ない」 (読売新聞より)
 麻生首相が最重要課題の一つに掲げる公務員制度改革は、月内を目指していた「工程表」の決定が2月以降に先送りされ、暗雲が立ちこめている。
[政府の言う事を聞かない官僚]
 人事院谷公士総裁が徹底抗戦の構えで、旗振り役の甘利行政改革相は怒り心頭。首相が命運を懸ける改革は、政権内の内紛で迷走気味だ。
 「首相主宰の会議に、役人が出て来ないなんてあるのか」
 30日午前、甘利行革相は閣議後の記者会見で、不満を爆発させた。同日に予定されていた国家公務員制度改革推進本部(本部長・麻生首相)に、谷総裁が出席を拒否したためだ。本来ならば、この会合で、2012年までに取り組む公務員改革の工程表を決定する予定だった。
 確かに甘利さんの言うことは正論です。
 もし官僚が政府の言う事を聞かないなら、日本の民主主義は崩壊です。
 官僚と言っても専門家として自分の意見を持つのは当然ですが、それならそれで会議に出て、自分の主張を政府の人達を訴えるべきです。 
 しかし、谷氏は、幹部人事を一元管理するため新設する「内閣人事・行政管理局」に、人事院の機能の一部を移管することを盛り込んだ工程表に反対する立場から、出席を拒否。甘利氏は記者会見で、「人事院のお墨付きがなければ改革ができないとしたら、永遠にできない」とし、推進本部が30日に開けなかったのは、谷氏の欠席が一因だと明らかにした。
[何故か官僚の気兼ねする内閣]
 首相官邸は30日の推進本部の開催にこだわっていた甘利氏を説得し、30日の会合延期で沈静化を図ったが、甘利氏の暴露で政府内の“泥仕合”をさらけ出す結果となった。
 首相官邸とは一体誰でしょう。
 説得しなければならない相手は谷さんだと思うのですが。
 甘利さんと官僚の立場が異なるのは当然ですが、その場合双方にそれぞれの理があるときは、政府は甘利さんの立場を優先するのもまた当然です。
 政府は昨年11月末、2009年度の発足をめざしていた「内閣人事・行政管理局」の発足を、内閣交代による作業の停滞で10年4月に先送りした。その際、「改革後退」の印象を与えないよう、改革全体の目標年限を当初の2013年から1年前倒しし、その段取りを今年1月までに工程表として提示する方針を、甘利行革相の音頭で決定した経緯がある。改革姿勢をアピールするはずが、自ら設定したハードルでつまずいた格好だ。
 1月までの工程表の提示は内閣で決定した筈で、その推進は内閣の責任です。それを何故、一官僚の反乱に遠慮をしなければいけないのでしょう。
[えっ、官房長官が甘利さんの谷さんの喧嘩の仲裁?]
 谷氏は、郵政次官を退官後、総務省の外郭団体理事長や衛星通信会社会長を経て人事院人事官、同総裁に就任。「官僚中の官僚。人事院を守ることが使命」とも評される。甘利氏が示す機能移管案は「人事院解体に等しい」として、甘利氏との2度の折衝でも拒否。河村官房長官が仲裁に乗り出したが、谷氏は「辞表を提出しかねない勢い」だったという。
 河村さんが仲裁とありますが、これでは同じ内閣の甘利さんの立場がありません。
 仲裁でなくて河村さんのやるべきことは谷さんの説得でしょう。
 谷さんが辞表を提出を匂わせたら、それを受理することを匂わせるのが筋と思いますが。
[えっ、政府高官が工程表批判?]
 政府は、内閣人事・行政管理局の新設などを盛り込んだ国家公務員法改正案を3月に提出し、今国会での成立を目指す。政府高官は、「大事なのは法案の書きぶりで、火種を呼ぶ工程表など本来は必要なかった」と取り運びの稚拙さを認める。自民党幹部も「世間には、人事院を管理できない駄目な内閣と映り、大打撃だ」と頭を抱える。
 その政府高官は誰でしょう。
 自分たちが認めた工程表の作成の稚拙さを第三者のように評価するより、やらねばならぬことは内閣の同僚の甘利さんの援助だと思うのですが。
[改革に気乗りをしないと思わせる麻生さんの発言]
 首相は30日夕、公務員制度改革について記者団に聞かれると、「官房長官に聞いて」と言うだけだった。
 この最後の文の、如何にも改革に不熱心なような麻生さんの発言を見て喜ぶのは民主党です。
 麻生さんは何故、民主党が喜ぶような、そして自分の人気を落とすような発言をするのでしょう。
[麻生さんへ]
 麻生さんは天下り官僚の「渡り」の問題でも、国会の代表質問で細田幹事長から、その禁止を明言すべきだとつつかれて、初めて禁止を口にしました。
 麻生さんの官僚を苛めるより上手く使うべきたと言うのも判りますが、この様な実際の問題が発覚したときこそ、改革の姿勢を明確にすべきだと思います。
麻生さんのやることは、
・部下の甘利さんが言っても言う事を聞かないのなら、自ら谷さんを説得すること。
・そして谷さんの意見の良い所は基本方針を曲げない範囲で取り入れること
・それでも谷さんが反対するなら、その辞表を受理するか、更迭し、内閣の方針に前向きな人事院総裁を選ぶこと
国家公務員制度改革推進本部に総裁を呼び公開で会議を開くこと、そして出来れば中川秀直さん(もし同本部のメンバーに入っていなければ)、渡辺喜美さんなども入れること
ことだと思います。
 この種の会議の公開は絶対条件です。
 何故なら橋下さんではないですが、出席者に世の批判を招く様な自己本位の発言をさせないためです。
 麻生さんはその主張の将来の消費税増税実現のためには、その前提条件の構造改革は避けて通れない道です。
 これを避ければ今でも劣勢の衆院選も大敗は確実になり、麻生さん自身も二度と立ちあがれない打撃を受けるのは目に見えています。
 今こそ麻生さんの決断の時ではないでしょうか。