財務官僚

4月14日(月) 小雨→晴れ
23℃、50%(加湿)、24℃セット
10℃(朝外気温)、15℃(朝室温);14℃(外気温)(13.00)


体温は平熱(36.7℃)で一応落ち着いているが、気力がなくなった。テレビを視ても、溶けこむことができない。ベッドの上に漫然と横たわる一日。


ところで、先日の日銀総裁の件では、財務省(元大蔵省)の福田官僚内閣に対する力をまざまざとみせつけられた。財務官僚はさぞ頭が飛びぬけてよいのだろうと、その時はおもった。
元大蔵事務次官の大倉真隆氏の「竿灯の夜」という私家本を読んでみると、昭和55年の大蔵省採用予定者(28名)の公務員試験成績は、1位から202位にまでばらついているそうだ。いわゆる一ケタは、8名、50位までが12名、51位以下が8名という。大学の成績も、優が2で、良以下が11という鮮やかな成績の者も採用されたそうである。「随分成績が悪いね」と聞いたら、「実は某運動部のキャプテンをやっていて普段あまり講義を聞く暇がなかったので」と大いに恐縮していたそうだが、面接試験では、まことに爽やかな人物だということで、試験官全員一致でめでたく採用ということになったそうだ。その他に囲碁部の三将というような変わり種も、この年に何人か採用されたそうだ。

文芸春秋:5月号で「『官僚帝国』の反逆者と呼ばれて」という論文を発表した異色の財務官僚高橋洋一氏も、この年の採用組みらしい。

大倉真隆氏(故人)は、「彼らがうまく育って21世紀の大蔵省を背負って立ってほしいものである」と結んでいる。

ところが、この年採用組みの高橋氏が、財務省を離れ外部から官僚内閣制批判の声を高めている。運命の皮肉だろうか。