ミカドの肖像

2月18日(木) 快晴
21℃、36%(就寝前加湿)、24℃セット
2℃(朝外気温)、9℃(朝室温);9℃(外気温)(12.00)


中学3年の息子が京都への修学旅行でお土産に買った八橋を届けに、次女が訪ねて来た。新居の住み具合とか、色々と話しを聞く。



ミカドの肖像(上):新潮文庫」の第1部を読み終わる。原著は昭和60年頃の発表というから、感覚が一寸現在とはずれている。堤康次郎が戦後、旧皇族朝香宮邸、北白川宮邸などを収奪し、そこに一群のプリンスホテルを建てた謎(からくり)を、インタービューを交えて解き明かしている。スリラー小説を読むような面白さを感じる。
白金台にある東京都庭園美術館は、あやふく白金台プリンスホテルとなる所だったという。堤が只同然で入手したここの土地を保全するために、東京都は約150億円の金を使ったそうだ。

康次郎、義明の二代で築きあげた、西部王国(コクド)は天皇家(ミカド)と同じく未来永劫に続くはずだった。だがバブルが弾けた後の2004年、義明は証券取引法違反容疑で刑事告発を受け、間もなく王国は銀行管理に置かれることになった。