今年の一語「偽」

12月31日(月)晴れ
22℃、39%(就寝前加湿)、23℃セット
4℃(朝外気温)、13℃(朝室温);10℃(外気温)(11.30)



今年も今日で最後。今年の世相を一語で表わせば「偽」のそうだ。
何も大騒ぎをする必要はない。「偽」は、人間が生きるための智恵である。全ての人間は「偽」の中で生きている。「偽」が甚だしくなると、他人に迷惑をかける。それで一定以上の「偽」を行わないように法律で縛っているだけの話である。

あの太平洋戦争を、時の軍国政府が「聖戦」と称したのは「偽」の最たるものである。“苦しい時の神頼み”といって、苦しい時にのみに神を意識する汎神教の日本人は本来「偽」を恥じない国民である。福田首相は、国会で来年は「信」の年であると答えたそうだが、無理をしている。

伊丹十三作品シリーズの「スーパーの女」を録画で視た。1996年という約10年前の映画である。この頃から売れ残り食品をリパックして新しい表示で売るのが、常態化しているスーパーの内幕を暴露している。食品偽装表示は、今に始まったものではないことが分かった。

幸田真音著「小説 ヘッジファンド」を読む。ヘッジファンドというものが、おぼろげながら分かって面白かった。それにしても、一時もて囃された村上ファンドは今どうなっているのだろうか。国策検挙によって壊滅か。アメリカの金融業を危機に追い込んでいるサブプライム・ローンとヘッジファンドとの関係は?