小説:総理執務室の空耳


12月3日(月)雨→晴れ
24℃、37%(就寝前加湿)、24℃セット
14℃(朝外気温)、16℃(朝室温);14℃(外気温)(16.00)




久しぶりの小雨で、乾いた土も湿り、植物は息づいたようだ。
夕方近く、雨が上がり、散歩に出たら、近くの邸庭で見事な紅葉をみつけたので、写真し撮る(添付)。

田勢康弘著「総理執務室の空耳 黒河小太郎政治小説集(新潮文庫:平成8年発行)」を読む。

中央公論」の1993年6〜12月号に収載された、4篇の短編政治小説「野党連立政権誕生す」「続・野党連立政権誕生す」「1994年大動乱――それはデノミから始まった」「決断――コメ・マフィアたちのXデー」を纏めたものである。
当時は黒河小太郎という匿名で発表された。しかし自民党が始めて野に下った時代の、先の予想が全くつかない時に、政治は殆どこの小説の通りに動いたので、黒川とはどういう人物なのかと当時、種々憶測を招いたようである。

石原慎太郎青島幸男小沢一郎などの名があがっていたようである。「金融腐食列島(上)」にも引用されている。じっくりと再読するのに値する小説だと思う。