自民党のお家騒動

自民党中川秀直元幹事長、塩崎恭久官房長官らは16日午前、党本部で細田博之幹事長と会い、両院議員総会の開催を求める133人の署名名簿を提出した。中川氏らが「週内にも開催してほしい」と要請したのに対し、細田氏は「早急に検討する」と応じた。麻生太郎首相は21日にも衆院を解散する方針のため、党執行部が17日中に両院総会を開くかどうかが焦点になる。【野原大輔、近藤大介】

 署名は衆院議員120人、参院議員13人。閣僚では与謝野馨財務・金融担当相と石破茂農相が署名。鳩山邦夫総務相小池百合子元防衛相らも賛同した。中川氏らは若林正俊両院議員総会長にも署名を提出した。

 要請を受け、細田氏は「危機感は共有している。党が結束をして次なる戦いに臨めるようにしたい」と語った。笹川尭総務会長、大島理森国対委員長も同席した。東京都選出の伊藤公介元国土庁長官はその後の記者会見で「東京都議選は一地方選の結果ではない。党本部が選挙を検証し、しっかりした旗を掲げて(衆院選を)戦わなければならない」と述べ、両院総会で地方選連敗を総括すべきだと主張した。

 しかし、党執行部には、両院総会が「麻生降ろし」につながることを警戒し、開催に慎重な意見が強い。署名が党則上の必要数(128人)を5人上回るにとどまったことから、「署名の内容を精査する」(幹部)と切り崩しを図る動きも出ている。政府高官は16日午前、(1)首相が出席しない緊急集会を17日に開き、執行部が対応(2)首相は21日の党代議士会で説明−−との妥協案を党側に打診した。

 河村建夫官房長官は「(21日解散、8月30日投開票という)首相の基本的な考え方は変わらない」と述べており、実質的な期限となる17日にかけて党内の駆け引きが激化しそうだ。

 森喜朗元首相は16日午前、TBSの番組で、両院総会の開催要求について「手続きがきちっとしているならば、何らかの形で開かないといけない」と理解を示した。その上で、「きちんとした人が出てこない限りは、麻生首相で戦うべきだ」と述べ、党総裁選の前倒しの動きをけん制した。

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 ◆両院総会開催を求め署名した議員

 ■呼びかけ人

町村派】伊藤公介(9)▽中川秀直(9)▽衛藤征士郎(8)▽杉浦正健(6)▽谷畑孝(4)▽奥野信亮(2)▽谷川弥一(2)▽西村明宏(2)【津島派】船田元(9)【古賀派川崎二郎(8)▽中谷元(6)▽塩崎恭久(4)【山崎派武部勤(7)▽稲葉大和(5)▽田中和徳(4)【高村派村上誠一郎(7)【無派閥】加藤紘一(12)(いずれも衆院

 ■賛同者

衆院議員>

津島派鳩山邦夫(10)▽額賀福志郎(8)▽石破茂(7)▽斉藤斗志二(7)▽仲村正治(7)▽小坂憲次(6)▽佐田玄一郎(6)▽伊藤達也(5)▽鴨下一郎(5)▽三原朝彦(5)▽茂木敏充(5)▽大村秀章(4)▽木村隆秀(4)▽桜田義孝(4)▽田村憲久(4)▽林田彪(4)▽渡辺博道(4)▽河井克行(3)▽倉田雅年(3)▽新藤義孝(3)▽吉川貴盛(3)▽加藤勝信(2)▽戸井田徹(2)▽大塚高司(1)▽木原稔(1)▽渡嘉敷奈緒美(1)▽原田憲治(1)▽平口洋(1)▽福岡資麿(1)▽馬渡龍治(1)【町村派尾身幸次(8)▽宮路和明(6)▽小野晋也(5)▽小池百合子(5)▽下村博文(4)▽高市早苗(4)▽山本拓(4)▽谷本龍哉(3)▽中山泰秀(2)▽並木正芳(2)▽早川忠孝(2)▽越智隆雄(1)▽亀岡偉民(1)▽木挽司(1)▽)▽高鳥修一(1)▽松本文明(1)【古賀派逢沢一郎(7)▽二田孝治(7)▽遠藤利明(4)▽小野寺五典(3)▽近藤基彦(3)▽平井卓也(3)▽福井照(3)▽葉梨康弘(2)▽原田令嗣(2)▽三ツ矢憲生(2)▽小里泰弘(1)▽木原誠二(1)▽清水鴻一郎(1)▽土井真樹(1)▽徳田毅(1)▽萩原誠司(1)▽藤井勇治(1)▽盛山正仁(1)【山崎派保岡興治(11)▽小杉隆(8)▽遠藤武彦(6)▽渡海紀三朗(6)▽江崎洋一郎(3)▽木村勉(3)▽大前繁雄(2)▽山際大志郎(2)▽上野賢一郎(1)▽篠田陽介(1)▽平将明(1)▽冨岡勉(1)▽広津素子(1)▽福田峰之(1)【伊吹派】萩山教嚴(6)▽西川公也(4)▽松浪健太(2)【麻生派河野太郎(4)【高村派森山真弓(4)【二階派清水清一朗(1)【無派閥】与謝野馨(9)▽棚橋泰文(4)▽後藤茂之(3)▽後藤田正純(3)▽秋葉賢也(2)▽菅原一秀(2)▽赤沢亮正(1)▽飯島夕雁(1)▽石原宏高(1)▽近江屋信広(1)▽小野次郎(1)▽片山さつき(1)▽佐藤ゆかり(1)▽田中良生(1)▽中川泰宏(1)▽藤田幹雄(1)▽牧原秀樹(1)▽安井潤一郎(1)▽山内康一(1)

参院議員>

町村派世耕弘成(3)▽礒崎陽輔(1)▽北川イッセイ(1)▽古川俊治(1)▽義家弘介(1)【津島派】岩永浩美(3)▽田村耕太郎(2)▽島尻安伊子(1)▽野村哲郎(1)【山崎派山内俊夫(2)【無派閥】川口順子(2)▽丸山和也(1)▽山田俊男(1)(数字は当選回数)

自民党の混乱

都議選の責任をとって昨日古賀選対委員長が辞任したのに引き続いて、自民党の混乱が続いている。すなわち:

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麻生太郎首相の退陣を求める自民党中川秀直武部勤両元幹事長らは15日午後、両院議員総会の開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)以上の署名集めに全力を挙げた。第2派閥の津島派もこれと連携し、額賀福志郎会長代理や船田元事務総長らが呼び掛け人となり署名活動を強化した。

 一方、党内の混乱拡大を恐れる執行部は、総裁選前倒しを決めることもできる正式な議決機関である両院総会の開催には消極的で、これに代わる“ガス抜き”の場を設定することを検討している。衆院解散を前にした自民党内の攻防は最終局面を迎えた。

 中川氏らは都内のホテルにこもり、党所属議員に署名への賛同を電話で要請。呼び掛け人の一人は「署名は100人を超えた」と述べた。両院総会が実現すれば、中川氏らは一連の地方選敗北の総括を執行部に求め、衆院選勝利には人心一新が必要と主張、総裁選前倒しを求めるとみられる。

 党則では、署名による開催要求があれば7日以内に招集することになっており、21日解散の場合は15日が事実上の期限となる。署名が128人に達しなければ、「麻生降ろし」を断念せざるを得ないとの見方もある。

 細田博之幹事長は党本部で笹川尭総務会長、島村宜伸総裁特別補佐らと対応策を協議。仮に署名が集まっても、両院総会ではない形にする方向だ。解散後に招集する案も浮上している。

 河村建夫官房長官は15日午後の記者会見で、中川氏らの動きを「内閣不信任決議案を自民党衆院議員全員で否決した。麻生内閣は信任されたわけだ。信任してから批判するのは、どう考えても分かりにくい話だ」とけん制した。

2009/07/15 18:07 【共同通信


首相が解散決意

首相が週内解散決意…自民党内の反発必至

2009政権選択

 東京都議選(定数127)は12日、投開票が行われた。


 民主党は、前回獲得した35議席を大きく上回る54議席となり、初の都議会第1党となった。自民党は過去最低の38議席にとどまる惨敗で、「石原都知事与党」でもある自民、公明両党は勝敗ラインとしていた過半数(64議席)を維持できなかった。

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首都決戦から解散総選挙へ――。東京都議選民主圧勝自民惨敗から一夜明けた13日、麻生首相衆院解散決断というニュースが駆けめぐった。


 自民党の国会議員の間では「大逆風」「戦えない」という悲鳴も漏れ、政権交代への「足がかり」を得て波に乗る民主党の議員や立候補予定者らは「慢心が怖い」としながらも、総選挙を見据えて朝から活発に動きだした。

 「8月30日投開票」が浮上した13日午後、官邸で政府与党連絡会議に出席した閣僚や与党幹部らは100人以上の報道陣にもみくちゃにされた。舛添要一厚生労働相はみけんにしわを寄せ、報道陣の問いかけを振り切るように車に乗った。

 麻生首相と面会した島村宜伸衆院議員は、「21日の週に解散」と述べた上で、「総理は非常に冷静です」。佐藤勉総務相は、解散に踏み切る真意を問われると、「それは法案を通すっていうことでしょう」と笑みを浮かべてみせた。

 解散決定の一報に、民主の衆院選立候補予定者らは色めき立った。東京13区から出馬予定の新人の平山泰朗さん(37)は、「ぶれまくっていた麻生さんが最後に筋を通してくれた。ありがたい」と皮肉交じりに歓迎。「民主党にいい流れになっており、いよいよやるぞという気持ちだ」と話した。

 鳩山由紀夫代表はこの日朝、グレーのスーツにストライプのネクタイ姿で党本部に登場。笑みはまったく浮かべず、報道陣に「気が緩むと一気にやられてしまう。勝って兜(かぶと)の緒をしめねば」と厳しい表情を貫いた。

 一方、自民議員らからは不満や怒りの声もあがった。平沢勝栄衆院議員は「事実上の任期満了選挙で、解散権を行使するとはいえない。麻生首相は昨秋から決断するチャンスをことごとく逃してきた」とタイミングの悪さを批判した。

 東京18区で菅直人民主党代表代行と対決することになる土屋正忠衆院議員は、「待っていたという感じ。自民党に逆風が吹こうが吹くまいが、政権政党としてこれまでやってきた経済対策や郵政民営化などの実績を有権者に訴えるだけだ。審判を楽しみにしている」と強気を見せた。

 都議選で大敗した自民党の都議からも、怒りの声が上がった。ある都議は「国民は自分の1票で政治が大きく変わることを知った。もっと強い逆風が吹き、自民は壊滅的な敗北を喫するだろう。首相に解散戦略があったのかどうか、今となっては疑問だ。自民は最悪の選択をした」と憤った。

(2009年7月13日15時51分 読売新聞)
 


 

東京都都議選

夕方に読んだJANJANに次のような記事があった。果たして、この通りになるかどうか、今夜11時ごろまでのお楽しみ。

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総選挙の前哨戦と言われ今後の政局に重大な影響を及ぼす東京都議選は、いよいよ12日、投開票だ。メディアはこぞって「民主圧勝自民惨敗」と囃したてている。都心のある1人区をのぞいてみて頷いてしまった。

 自民党のA候補は当選6回の現職で、地元の面倒も良くみている。前回2005年総選挙でこの現職に挑んで敗れた別の民主候補は、「ここでA先生の地盤を打ち破るのは誰がやっても無理ですよ」とシッポを巻いた。

 ところが今回は様相が一変している。新人で知名度も低く演説もヘタな民主候補がリードしているようなのだ。都市開発の利権絡みで自民との太いパイプを持つ区長には、民主も相乗りしている。このため区長は選挙では「表向き」特定政党の候補に肩入れすることを控えてきた。

 だが、今回は自民候補を全面的に支援する。現職区長が選挙カーに乗って「Aをよろしくお願いします」と連呼するのである。ウグイス嬢ならぬ「ウグイスおじさん」だ。「自民党の…」とは決して言わない。「自民隠し」を強いられる強烈な逆風が吹いていることを物語る。

 区長は数字を把握したうえで現職の自民A候補が不利と知り、「ウグイスおじさん」まで買って出ている。選挙の趨勢は期日前投票に現れる。首長は選挙管理委員会を通して数字を知る。選管職員にとっては首長が自らの親方だ。期日前投票の数字を首長に教えるのは「業務」のようなものである。

 首長が多い自民党の方が、民主党より1次情報としては正確なデータをつかんでいる。だがマスコミや政治家人脈を通して民主党にもデータは流れる。当選確実の候補の顔はピンク色を帯び、敗色濃厚な候補は顔がこわばり色味がない。筆者が見るに民主党の方が顔色は良いようだ。

 今回の都議選は「新銀行」や「築地移転」などの問題を抱える石原知事の悪政に対する審判でもある。12日は投票所に行って民意を示したいものだ。

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山本一太郎のブログより:

2009年7月11日:パート3

 麻生内閣の支持率、衆院選挙の情勢、党内の状況、麻生総理のこれまでの行動パターン等から判断すると、麻生首相は(残念ながら)解散総選挙に踏み切れないと読むのが普通だ。(ガクッ!) 現時点で最も可能性の高いシナリオは「今週(というより明晩?)から党内で麻生降ろしの動きが一気に強まる」→「若手・中堅から派閥領袖クラスまでが『選挙の先送り』(=麻生首相の自発的辞任)を求める」→「麻生総理が辞任を表明するか、自ら『前倒し総裁選挙』の実施を宣言する」→「新しい内閣の発足と同時に解散する」というものだ。

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夜中9時から11時半まで、NHKの開票速報をみる。民主第1党、自公過半数割れを確認してベッドに入る。JANJANの記事は当っていた。

 

G8

先進国と新興国が温暖化問題を議論した9日の主要経済国フォーラム(MEF)の首脳会合(イタリヤ・ラクイラ)で、2050年までに温暖化ガス排出量を世界で半減させる長期目標の合意が見送られた。首脳宣言には数値目標について12月まで検討を続ける姿勢を盛り込んだが、先進国と新興国の溝が埋まる兆しは見られず、合意は難しい情勢だ。

 「先進国が80%削減を決めたことへの言及はなかった」。MEFの首脳会合の閉幕後、日本の交渉担当者が語った言葉が先進国と新興国の温度差を浮き彫りにした.


2006−10−13に書いた
「朝なにげなくBS2を視たら、キャッシー中島と勝目洋夫婦の御殿場の美しいガーデンを紹介していた。子供を、土の匂いを嗅がせながら育てたいと思って、キャッシーが一時仕事を止めて居を此処に移したという。キャッシー手製のきれいなキルトも紹介していた。

子供の手がかからなくなってから、世田谷のマンションに移り、ここでも屋上ガーデンを作り、ガーデニングを楽しんでいる模様を紹介していた。素敵な人生もあるものだと、羨ましく思いながら視た。」


勝目夫妻の長女七奈美さん29歳が7日肺癌で亡くなったとテレビは大きく取り上げている。冥福!